短歌、俳句選
露地露地を出る足三月十日朝 川崎展宏、句集『義仲』、昭和五十三年 南無八万三千三月火の十日 川崎展宏、句集『秋』、平成九年 ※昭和20年3月9日夜から翌10日未明にかけての東京大空襲 煖炉ぬくし何を言ひだすかもしれぬ 桂信子、句集「女身」、昭和三十一年(1956)、? おほた子に髪なぶらるゝ暑サ哉 斯波園女、桃隣編「陸奥鵆」、元禄十年(1697) 石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子、『万葉集』巻第八「春雑歌」
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